命題23

命題23

 

 

2つの数が互いに素であるならば、それらの1つを割り切る任意の数は余りの数に対して互いに素である。

 

ABを互いに素である2つの数とし、そして任意の数CAを割り切るとする。

 

CBもまた互いに素であることをいう。

 

CBが互いに素でないならば、ある数DCBを割り切る。

 

DCを割り切り、そしてCAを割り切るから、それゆえにDもまたAを割り切る。しかしそれはまたBを割り切り、それゆえに、不可能であるが、Dは互いに素であるABを割り切る。definitionZ.12

 

それゆえに数CBを割り切る数はない。それゆえにCBは互いに素である。

 

それゆえに、2つの数が互いに素であるならば、それらの1つを割り切る任意の数は余りの数に対して互いに素である。

 

                                     証明終了

 

 

 

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